ディズニーのショーで撮影した作例はこちらから

現代の最新ミラーレスカメラを使っても、夜のテーマパークで動く被写体を綺麗に撮るのは至難の業です。では、今から16年も前に発売されたエントリー向けの一眼レフ「Nikon D3100」で、東京ディズニーシーの夜の大規模エンターテイメント「ビリーヴ!〜シー・オブ・ドリームス〜」に挑んだら、果たしてまともな写真は撮れるのでしょうか。今回は、古い機材ならではの技術的な制約と、どう工夫して乗り越えたのかというリアルな撮影記録をお届けします。

 

暗闇と被写体ブレのジレンマに挑むカメラ設定

今回の撮影で使用したレンズは、望遠ズームの「AF-S DX VR Nikkor 55-300mm f/4.5-5.6G ED」です。遠くの水上を動くフロート上のキャラクターを狙うため、最大望遠の300mm(35mm判換算で450mm相当)を多用しました。

夜のショー撮影で最も大きな壁となるのが、暗さと被写体ブレのジレンマです。実際の撮影データをお見せすると、青白い光に包まれて塔の上に立つエルサを撮影した際の設定は、

  • シャッタースピード1/125秒
  • 絞り値f/11
  • ISO3200

という数値を採用しています。

この設定には明確な理由があります。キャラクターたちは水上の船で激しく動き回るため、1/125秒というシャッタースピードは被写体ブレを防ぐギリギリのラインでした。また、暗闇の中でスポットライトが強烈に当たる特殊な環境下では、白飛びを防ぎつつ衣装のディテールをくっきりと描写するために、あえてf/11まで絞り込む必要がありました。その分足りなくなる光量を補うため、ISO感度はD3100の実用限界であるISO3200まで引き上げています。ノイズとの戦いにはなりますが、現場の熱量と空気感を残すためのベストな選択だったと考えています。

 

アナログでシビアなピント合わせ

暗闇の中でのオートフォーカスも一筋縄ではいきません。ショーの最中はレーザーやプロジェクションマッピングなどの強烈な光が交錯するため、古いカメラのAFシステムは簡単に迷ってしまいます。キャラクターに強烈な光が当たった一瞬のコントラストを逃さずピントを食いつかせ、シャッターを切るという、まるでスポーツ撮影のような緊張感とシビアな技術が要求されました。

 

実際の撮影データはInstagramで公開中

当ブログでは、広告配信の規約やテーマパークの営利目的での画像使用制限に関するポリシーを厳格に遵守するため、サイト上に直接パーク内のショー写真を掲載することは控えています。その代わり、D3100の作例データは、すべて私のInstagramアカウントにて公開しています。

※念のため、このwebページ内には広告を一切設けておりません。

 

暗闇の中で黄金に輝く魔法のランプを掲げるアラジンや、海賊船のマストで夜空を指差すピーターパンとウェンディの姿。光と影のコントラストが強烈なシーンでも、一眼レフならではのレンズの描写力が、冷たい夜の空気をしっかりと切り取ってくれました。

言葉で説明するよりも、16年前のカメラが捉えた実際の姿を見ていただいた方が、そのポテンシャルの高さが伝わるはずです。古い機材でも工夫と設定次第でここまで戦えるという証明を、ぜひ以下のリンクからチェックしてみてください。また、他にもD3100で撮影した写真を「GALLERY」にて投稿しているのでぜひご覧ください。

 

■ Shinotech78 公式Instagram(ビリーヴ!撮影作例はこちら)

https://www.instagram.com/shinotech78?utm_source=qr